埼玉県・川口市の交通事故の最新統計データ【2018年版】

川口市

1.川口市はどこにある?

川口市(かわぐちし)は、埼玉県南東部の荒川北岸にある都市です。荒川を隔てて東京に接しており、また県内では戸田・蕨・越谷・草加・さいたまの各市に接しています。市の大部分が都心から10~20キロ圏内に含まれます。

人口は、総数602,570人(男:305,650、女:296,920)でそのうち34,592人(男:17,056、女:17,536)が外国人となっています(平成30年7月1日現在)。人口はさいたま市に次いで県内2位という比較的大きな都市です。そして、世帯数については埼玉県では総計3,100,695世帯であり、川口市では 258,629世帯となっています。

このように、大きな都市では交通事故も多発します。そこで、本記事では埼玉県・川口市の交通事情について解説していきたいと思います。

2.全国での交通事故件数

埼玉県や川口市の交通事故について解説する前に、全国の交通事故についてみてみたいと思います。

平成29年における交通事故での死者数は、3,694人でした。死者数が多発している都道府県は、1位が愛知県で200人、2位が埼玉県で177人、3位が東京都で164人でした。

死亡事故のおもな原因としては、漫然と前方不注意が14.1%、ハンドル操作12.4%、不明・その他が10.2%です。死者の年齢別としては、高齢者が95件(64歳から74歳44件、75歳以上51件)、40代が20件、30代が13件でした。やはり、交通弱者である高齢者が交通事故に遭っていることがわかります。

3.埼玉県での交通事故件数

次に、平成30年7月8日現在における埼玉県での交通事故の発生件数は以下のとおりです。人身事故件数は12,259件(年累計)、死者数は91人(年累計)、負傷者数14,792人(年累計)です。 状態別死者数は、四輪車が22人、自動二輪車が6人、原付車が5人、自転車が22人、歩行者が36人です。

平成29年においては、人身事故の件数は26,276件、死者数は177人、負傷者数は32,022件でした。

4.埼玉県で交通事故が多発している場所はどこ?

埼玉県では、川口市、川越市、所沢市、さいたま市などで事故が多発しています。埼玉県は電車を利用する人が多いと思われがちですが、車による交通事故が様々な場所で起きています。特に、

  • 三郷IC出口(西)交差点
  • 加倉(南)交差点
  • 東大成町交差点
  • 三橋(二)交差点
  • 諏訪町21番地付近交差点

では事故が多発しているので注意が必要です。

5.交通事故に遭わないためには?

埼玉県のホームページによりますと、交通事故防止のための「もしかして、とまる、みる、まつ、たしかめる」という5つの行動が大切になります。

  • ①自動車や自転車に乗った際には、「もしかして」自動車・バイク等・自転車・歩行者が来る(動き出す、急に方向を変えるなど)かもしれないという意識を持ち、起こり得る危険を予測しましょう。人や車の動きに注意を向ければ、危険を察知した際に回避行動をとりやすくなります。
  • ②「止まれ」の標識への意識を持ち、速度ゼロにして完全に「とまり」ましょう。
  • ③左右、前後、まわりが安全かどうかを自分の目でしっかり「み」ましょう。
  • ④心・時間にゆとりを持ち、安全が確保されるまで、人や車が通過するのを「まち」ましょう。
  • ⑤安全に横断、通行ができるかどうか、もう一度、よく「たしかめ」ましょう。

これらの5つの行動を確認することによって不用意な交通事故を防ぐことができます。自動車や自転車に乗るときは改めてこの5つの行動を確認してみましょう。

6.特に高齢者の方は注意しましょう!

(1)交通事故発生件数

埼玉県の平成30年6月末時点における交通事故死者数は、全国ワースト3位です。また高齢者の死者数42人で全体の約半数(47.2%)を占めています。このうち歩行中の死者数22人は高齢者の死者数の52.4%で、全死者数の24.7%に当たります。

高齢歩行者の死亡事故の特徴としては、16~20時が全体の38.0%(216人中82人)、自宅から500m以内が全体の64.4%(216人中139人)、通行目的は買い物が全体の22.7%(216人中49人)を占めています。

(2)高齢者が自動車等を運転する際の注意点

このように埼玉県では、交通事故死者の内、高齢者が占める割合が高くなっています。

自働車を運転するとき自動車免許を受けている人で70歳以上の人は、加齢に伴って生ずる身体機能の低下が自動車の運転に影響を及ぼすおそれがあります。そこで、道路交通法71条の5第3項によると普通自動車の前面と後面の両方に 高齢運転者標識マークを付けて運転するように努めなければならないとされています。そのため、高齢者の方は積極的に高齢運転者標識マークを付けましょう。

(3)歩行者・自転車の注意点

夕方や夜間になると視界が悪くなるため、車の運転者から歩行者や自転車が見えにくくなり、重大事故が発生しやすくなります。特に黒っぽい服装は闇に紛れるため見えにくく、車から発見されにくいことから、より交通事故の危険が増してしまいます。夜間外出するときは、車から身を守るために明るい服装を心掛け、加えて「反射材」を身につけるなどして車を運転する方からより早く発見されるようにしましょう。反射材は、スーパーなどの日用雑貨店のスポーツ用品売場や自転車用品売場等、各地区の交通安全協会でも取り扱っているので、お店に立ち寄られたときに一度確認してみてください。

(4)埼玉県における高齢者の交通事故

埼玉県には、イオンレイクタウン、ららぽーと富士見、ららぽーと新三郷など大型のショッピングモールやアウトレットパークが多くあります。埼玉県内からは、近隣の都道府県からも車で訪れる人もおり、埼玉の道路事情に慣れていないドライバーが事故を起こす場合があります。

免許を返上した高齢者や日常的に自転車に乗っている高齢者は全国的に多いです。しかし、高齢者は若いころに比べて判断能力が衰え、咄嗟の判断ができないことがあります。また、自転車を運転するときにふらつき、突然転倒するおそれもあります。

自転車を運転する高齢者は車には十分気をつけ、道路ではなく自転車も通行できる歩道を運転するようにしましょう。ドライバーは、自転車の動きには十分に注意を払い、特に高齢者の運転する自転車を見つけたら、いつ道路側に飛び出してくるかわからないので、対応できるような速度で運転するなど、安全運転を心がけましょう。

7.埼玉県の交通事故法律相談場所

弁護士法人泉総合法律事務所 川口支店 無料相談

電話番号:0120-011-443
URL:弁護士法人泉総合法律事務所 川口支店
FAX: 048-240-6651
営業時間: 平日9:00~22:00/土日祝9:00~19:00
所在地: 〒332-0012 埼玉県川口市栄町3-2-20 川口駅前ビル7階
交通手段: JR・川口駅 東口 徒歩5分

埼玉県交通事故相談所

住所:さいたま市浦和区高砂3-15-1 県庁第二庁舎1F
電話番号:048-830-2963

埼玉県交通安全境界交通事故相談所

住所:さいたま市浦和区高砂2丁目2番15号 埼玉県交通会館
電話番号:048-824-3050

けいさつ総合相談センター

電話番号:#9110(ダイヤル回線及び一部のIP電話不可) 048-822-9110
(原則として電話またはメールでの受付)

埼玉弁護士会 埼玉弁護士会法律相談センター

住所:さいたま市浦和区高砂4-2-1 浦和高砂パークハウス1階
電話番号:048-710-5666

川越支部法律相談センター

住所:川越市宮下町2-1-2 福田ビル1階
電話番号:049-225-4279

越谷支部法律相談センター

住所:越谷市東越谷9-49-2 MACビル2F
電話番号:048-962-1188

埼玉県庁 県民生活部 防犯・交通安全課 安全教育・指導担当

住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 第3庁舎1階
電話番号:048-830-2960

8.さいごに

自動車を運転する際には、歩行者などに対しておもいやりのある運転を行い、人や車の動きに注意しましょう。また、歩行者や自転車を運転する際には周りに良く注意して通行し無理な運転はやめましょう。双方が交通事故に遭わない・起こさないよう気を付けることによって交通事故の発生を未然に防ぐことができます。

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