川口市で交通事故被害に遭った場合にはどうする?

1.川口市はどこにある?

川口市は、埼玉県南東部の荒川北岸にある都市です。人口は、総数602,570人(男:305,650、女:296,920)です。人口はさいたま市に次いで県内2位という比較的大きな都市です。
このように、大きな都市では交通事故も多発します。そこで、本記事では埼玉県・川口市で交通事故にあった時の対処法を解説します。

 2.交通事故事情

全国で交通事故での死者数は、3,694人でした(平成29年)。死亡事故のおもな原因としては、前方不注意が14.1%、ハンドル操作12.4%です。死者の年齢別としては、高齢者が95件であり交通弱者である高齢者が交通事故に遭っていることがわかります。
埼玉県での交通事故の発生件数は、人身事故件数が12,259件、死者数は91人、負傷者数14,792人です。 状態別死者数は、四輪車が22人、自動二輪車が6人、原付車が5人、自転車が22人、歩行者が36人です(平成30年7月8日現在)。

 3.交通事故に遭ったときの対処法

このように、埼玉県では毎年多くの交通事故が発生しています。そこで、以下ではもし交通事故に遭ったときの対処法についてご紹介したいと思います。事前に対処法を知っておくだけで落ち着いて行動できるようになり、事故後の対応も冷静かつ迅速に行うことができます。

(1)交通事故における全体の流れ

Ⅰ.事故直後の対応

①負傷者の救護

道路交通法によると、交通事故があつたときは、当該交通事故に係る(略)「運転者等」(略)は、直ちに車両等の運転を停止して、負傷者を救護し、道路における危険を防止する等必要な措置を講じなければならない(第72条1項前段)と定められています。
そのため、交通事故が起きた時にまずしなければならないことは、負傷者の確認と救助(救急車の要請など)、そして可能な範囲での応急措置です。
明らかに軽微な交通事故であれば必ずしも救急車を要請する必要はありせんが、たとえ目立った外傷がなくとも、後から症状が出る場合もあることもあります。なるべく、救急車を呼んだ方が良いでしょう。
必要な救護を怠った場合には、道路交通法117条1項により5年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処せられるおそれがありますのでご注意ください。

 ②警察への連絡

道路交通法によると、当該車両等の運転者は、警察官に当該交通事故が発生した日時及び場所、当該交通事故における…損壊した物及びその損壊の程度、当該交通事故に係る車両等の積載物並びに当該交通事故について講じた措置を報告しなければならない(2条1項後段)と定められています。そのため、交通事故が発生した場合には必ず警察へ連絡しましょう。連絡をしたときに伝える具体的な内容は、交通事故が発生した日時、場所、死傷者数の数、負傷者の負傷の程度、損壊した物、損壊の程度、講じた負傷者への救護措置や危険防止措置です。
連絡をしなかった場合には、3月以下の懲役又は5万円以下の罰金という重い罰則が科せられる可能性があります(119条)。
なお、警察への報告義務は、加害者のみならず被害者も負っていることから、加害者が警察へ連絡しない場合には被害者側から警察へ必ず連絡をしてください。

 ③事故現場の記録

警察へ連絡をしても、警察が事故現場に到着し、実況見分がおこなわれるまでにはある程度の時間がかかります。そのため、交通の妨げにならないようでしたら事故当時の状況をそのままにしておくことが必要ですが、交通の妨げになるような状況であれば、車を移動させるなどして現場を保存することができないことになります。このような場合には、現場の状況(タイヤ痕や信号機の様子など)を撮影するなどすることが有用です。

 ④相手方の身元を確認する

事故が発生した場合には、後日賠償のやり取りを行う必要があることから、相手方の連絡先を確認しましょう。具体的には、ⅰ氏名、住所、連絡先(運転免許所によって確認可能)、ⅱ自賠責保険会社、契約番号(自賠責保険証書によって確認可能)、ⅲ任意保険会社、契約番号(保険証券によって確認可能)、ⅳ自動車登録番号(車検証によって確認可能)、ⅴ自動車登録番号(車検証によって確認可能)、ⅵ車両の所有者(車検証によって確認可能)、ⅶ勤務先の連絡先(名刺によって確認可能)などを確認しましょう。

 ⑤目撃者の確保

街中で、「目撃者をさがしています。○月○日×時頃事故が発生しました。事故を見た方はご連絡下さい。△△警察署」という看板をご覧になった方は多くいると思います。事故が発生するとパニックになり周りの状況を理解することが難しいです。そこで、後日事故状況を客観的に証言してくれる目撃者が必要となってきます。しかし、多くの場合事故に関係のない目撃者は事故現場を立ち去ってしまうことがほとんどですので後日連絡することができません。そのため、事故後は警察が到着する前に目撃者を探し、連絡先を聞いておくことが重要になります。

 ⑥保険会社に連絡する

上記の連絡が全て終えた後には、事故の被害者への対応や賠償のために保険会社へ連絡しましょう。保険会社への連絡は、後遺症などが発生し、症状が固定した後でも良いとお考えの方もいらっしゃると思いますが、今後の交渉に必要な資料などを収集することが必要になることもあるので、保険会社へはなるべく早く連絡しましょう。
なお、被害者に過失がない場合でも保険会社へ連絡することが求められています。被その際には、被害者の人身傷害保険、搭乗者傷害保険、車両保険などを使用する可能性があります。

 Ⅱ.治療

目立ったけがをしていないと思っていても、その後、痛みが出てくる場合があります。その場合には、人身事故への切り替えを警察で手続きすることになるので警察署に診断書を持っていく必要があります。
この人身事故への切り替え手続きという対応をしておかないと自賠責保険などから治療費や慰謝料などを受け取れない、過失割合につき争いが生じたときの証拠が得られないなどことがあります。自身の怪我の状態を把握するために病院(整形外科)へ受診するという対応をとることが重要です。

 Ⅲ.症状固定(後遺障害認定)

後遺障害とは、労災によって負傷や疾病を負い、その後これらの負傷等が治ったときに、障害が残った場合をいいます。ここにいう「治ったとき」とは、傷病の症状が安定し、医学上一般に認められた医療を行ってもその医療効果が期待できなくなったときをいいます(厚生労働省障害(補償)給付請求手続きより)。後遺障害が障害等級に該当すると認定されたときは、障害(補償)給付が支給されることになります。
後遺障害の認定は、所轄の労働基準監督署(長あて)に障害(補償)給付支給請求書を提出し、所轄の労働基準監督署は必要書類が提出されると、労働基準監督署において後遺障害の等級の認定審査を行います。そこ後、労働基準監督署での後遺障害の審査が完了し、等級が認定された場合には厚生労働省から支給決定通知が送付されます。

 Ⅳ.示談交渉

示談交渉は、診断書などを用いて損害額の認定が行われ、その後相手方の保険会社への連絡したのちに示談が成立します。

 4.さいごに

埼玉県では、川口市、川越市、所沢市、さいたま市などで事故が多発しています。特に、三郷IC出口(西)交差点、加倉(南)交差点、東大成町交差点、三橋(二)交差点、諏訪町21番地付近交差点では事故が多発しているので注意が必要です。これらの近所を利用する方は交通事故に遭わないよう特に注意をしてください。
交通事故直後は気が動転してしまうかと思いますが、事故直後の適切な対応がその後の事故処理や示談交渉を円滑に進める要因となります。そのためにも、交通事故直後に対応すべきことをあらかじめ頭に入れておき、交通事故に巻き込まれた場合に適切に対応できるようにしておきましょう。
もし、交通事故に遭われた場合に行政や弁護士に相談したいときは下記のお問い合わせ先にご相談下さい。

 -交通事故についての問い合わせ先-

・埼玉県交通事故相談所

住所:さいたま市浦和区高砂3-15-1 県庁第二庁舎1F
電話番号:048-830-2963

・埼玉県交通安全境界交通事故相談所

住所:さいたま市浦和区高砂2丁目2番15号 埼玉県交通会館
電話番号:048-824-3050

・けいさつ総合相談センター

電話番号:#9110(ダイヤル回線及び一部のIP電話不可) 048-822-9110
(原則として電話またはメールでの受付)

・埼玉弁護士会 埼玉弁護士会法律相談センター

住所:さいたま市浦和区高砂4-2-1 浦和高砂パークハウス1階
電話番号:048-710-5666

・川越支部法律相談センター

住所:川越市宮下町2-1-2 福田ビル1階
電話番号:049-225-4279

・越谷支部法律相談センター

住所:越谷市東越谷9-49-2 MACビル2F
電話番号:048-962-1188

・埼玉県庁 県民生活部 防犯・交通安全課 安全教育・指導担当

住所:埼玉県さいたま市浦和区高砂三丁目15番1号 第3庁舎1階
電話番号:048-830-2960

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