川口市での不倫トラブル!慰謝料相場と請求方法とは?

 1.きっかけは、居酒屋でたまたま話したことでした…

平成15年にAさんは、Bさんと結婚しました。しかし、その後、Aさんは居酒屋で知り合ったCさんと交際し不貞行為に及んでいました。

Aさんは、その後Aさんは子ども2人を連れてBさんと別居することとなりました。Bさんは精神的苦痛を受けたとして不倫相手のCさんに対し、不法行為に基づき、慰謝料及び弁護士費用相当損害金として合計額550万円を請求したところ、275万余円の範囲で請求が認められました。

現在、メディアでは「ゲス不倫」や「ダブル不倫」などという言葉が広がっています。しかし、不倫が原因で訴訟を起こされ、損害賠償を請求する(又はされる)ことがあることを忘れてはいけません。そこで、本記事では不倫を原因とする慰謝料の相場とその請求方法について解説していきたいと思います。

 2.不倫という言葉は法律用語ではない?

(1)結論から言いますと、不倫という法律用語はありません。法律では不貞行為(民法770条1項1号)と定められています。そして、慰謝料請求をするためには慰謝料請求することが出来る正当な根拠が必要となり、法律的には不法行為に基づく損害に対する損害賠償請求権(民法709条)に基づいて慰謝料を請求することになります。

(2)民法709条は、「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」と規定しています。
慰謝料を請求するためには民法709条の要件を満たしていなければなりません。

①不法行為

不貞行為とは、配偶者のいる人が、自分の意思で、配偶者以外の者と性的関係を結ぶことをいい、いわゆる不倫、浮気などを指します。もっとも、性的関係がなかった場合や夫婦関係がすでに破綻していた場合(長期間の別居など)、独身であると騙されて肉体関係を持った場合には他人の権利や利益を侵害することを想定していないので故意も過失もないとして、その相手の配偶者に対する慰謝料の支払義務が生じません。

②損害

次に、被害としては治療費や物損、精神的苦痛などの財産以外の損害が生じたと主張することができます。

③因果関係

また、不法行為によって損害が生じたという因果関係も必要とされます。生じた損害との因果関係が予見不可能な場合には慰謝料を請求することはできません。

これらの要件を満たした場合にのみ慰謝料を請求することができます。

なお、民法724条は「不法行為による損害賠償の請求権は、被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から三年間行使しないときは、時効によって消滅する。不法行為の時から二十年を経過したときも、同様とする」と規定していることから、不法行為の事実や加害者を知ったときから3年で消滅時効にかかるため、損害賠償を請求する場合にはなるべく早く請求する必要があります。

 3.慰謝料の相場

不倫の慰謝料相場は50~300万円といわれています。では、どのような場合であれば慰謝料が増額されるのでしょうか。増額されるポイントを見ていきたいと思います。

①不倫関係が長い

不倫の期間が長いほど、裏切られた配偶者の精神的ショックは大きくなるので、慰謝料は高額になります。もっとも、不倫の期間や回数については、具体的な証拠(配偶者と不倫相手がラブホテルなどへ出入りしている写真や動画など)が無ければ認められないことから不倫の証拠は確実に集めましょう。

②子供がいる・妊娠中子供がいる

子供がいる場合には、子供にまで精神的なショックを負わせた、または子供がいると離婚後の生活が困難になると考えられるため、慰謝料は高くなります。子供が幼ければ幼いほど、精神的に傷つきやすい年頃であるため、慰謝料は高額になります。

③結婚の期間が長い

婚姻期間が長ければ長いほど、傷の深さは大きくなると考えられることから慰謝料は高額になります。もっとも、婚姻期間が短ければ、ショックも小さいと考えられ、慰謝料は低額となる傾向にあります。例えば、婚姻期間が5年未満であれば慰謝料の平均は150万である一方で30年以上であれば533万円との統計があります。

④不倫しないと約束したのにそれを守らなかった

このような場合には、相手に対する裏切りの程度は大きいと考えられ慰謝料は高額になります。
他にも慰謝料が増額されるポイント不倫により妻が精神的に不調をきたしたことや自身に落ち度がないといったものがあります。

 4.慰謝料に関する参考判例

(1)東京地方裁判所判決平成28年某月

被告(女)が原告(妻)の夫と不貞行為を継続したことにより、原告(妻)と夫との間の夫婦関係が破綻したとして慰謝料の支払を求め、被告(女)は慰謝料額を争った事案で、被告(女)は交際当初から原告が妻であることを認識していたこと、不貞行為発覚後、別居状態にあること、原告(妻)は不貞行為や被告(女)のマンション購入資金を夫が援助したことなどを知り大きな衝撃を受け過度のストレスから自律神経等に不調をきたすようになったこと等を勘案して180万円の慰謝料が認容されました。

(2)東京地方裁判所平成27年某月

原告(夫)が被告ら(妻・男)に対し、被告(妻・男)らが不貞行為をし、共謀して被告(妻)の同意のみで人工妊娠中絶をし、胎児を殺害したとして不法行為に基づき、原告(夫)の慰謝料等の精神的損害等の支払を求めた事案で、裁判所は、被告ら(妻・男)の不貞行為や被告(妻)が原告(夫)に対して別居や離婚を申し向けたことが婚姻関係の破綻の原因となり、原告(夫)は精神的苦痛を余儀なくされたといえるとして242万円の慰謝料が認容されました。

 5.さいごに

不倫を原因とする慰謝料請求をする場合には肉体関係が証明できる証拠は必要不可欠です。例えば、配偶者と不倫相手がラブホテルなどへ出入りしている写真や動画などです。
慰謝料請求を行うとなると専門的知識が必要となるので慰謝料の算定をご自身で算定するのは難しいと思われます。弁護士や専門知識を有した第三者に相談すると、ご自身の状況を考慮した上で相場を提示してくれます。また、今後の交渉の方法や、離婚の進め方についても教えてくれます。弁護士による無料相談や行政(川口市)による支援もありますので、まずは気軽に相談してみてはいかがでしょうか。問い合わせ先を下記に記載していますのでご利用下さい。

-問い合わせ先-

・婦人保護・DVなどの家庭内の悩みに関する相談先

【福祉部東部中央福祉事務所地域福祉担当】
場所:春日部市大沼1-76(埼玉県春日部地方庁舎1Fで)
電話番号:048-737-2359

【福祉部西部福祉事務所地域福祉担当】
場所:坂戸市石井2327-1
電話番号:049-283-6800

・ひとり親家庭の方で離婚後の養育費問題や就職問題などについての相談先

【女性弁護士による法律相談】
相談内容:離婚問題全般(養育費・財産分与・親権・面会交流権)、相続、離婚交渉など。
相談日時:月2回程度
会場:埼玉県浦和合同庁舎内(県さいたま市浦和区北浦和5-6-5)
電話番号:048-822-1951(埼玉県母子寡婦福祉連合会)

【東部中央母子・父子福祉センター】
住所:春日部市大沼1-76
電話番号:048-737-2139

【西部母子・父子福祉センター】
住所:坂戸市石井2327-1
電話番号:049-283-7991

【北部母子・父子福祉センター】
住所:本庄市前原1-8-12
電話番号:0495-22-0104

【秩父母子・父子福祉センター】
住所:秩父市桜木町8-18
電話番号:0494-22-6237

・離婚などの家庭問題について弁護士、司法書士に相談したいときの相談先

【弁護士相談】
相談日:週3回程度
県内4箇所で弁護士による無料の巡回法律相談が開催されています。相談を受けるには県民相談総合センターまで電話予約が必要です。
春日部地方庁舎1F
住所:春日部市大沼1-76
相談日:月2回程度
川越地方庁舎
住所:川越市新宿町1-17-17-4F
相談日:月2回程度
熊谷地方庁舎1F
住所:熊谷市末広町3-9-1
相談日:月3回程度
秩父地方庁舎1F
住所:秩父市東町29-20
相談日:月2回程度

【司法書士相談】

相談日:月1回程度
申込方法:県民相談総合センターまで要事前電話予約。
電話番号:048-830-7830

・離婚調停・離婚裁判の申込書の書き方や申請方法がわからない場合

【さいたま家庭裁判所】
住所:さいたま市浦和区高砂3-16-45
管轄:さいたま市、蕨市、戸田市、朝霞市、志木市、和光市、新座市、川口市、鴻巣市、上尾市、桶川市、北本市、蓮田市、北足立郡伊奈町
訟廷事務室家事受付:048-863-8844・8876
書記官室調停:048-863-8804・8805
書記官室審判:048-863-8810

【さいたま家庭裁判所越谷支部】
住所:越谷市東越谷9-34-2
管轄:越谷市、春日部市、草加市、八潮市、三郷市、吉川市、北葛飾郡杉戸町・松伏町
問合せ先:書記官室
受付:048-910-0132
審判:048-910-0123
調停:048-910-0122
人訴:048-910-0129

【さいたま家庭裁判所川越支部】
住所:川越市宮下町2-1-3
管轄:川越市、富士見市、坂戸市、鶴ヶ島市、ふじみ野市、入間郡の内三芳町、比企郡の内川島町、所沢市、狭山市、入間市、飯能市、日高市、入間郡の内越生町・毛呂山町、比企郡の内鳩山町
問合せ先:家事書記官室
家事調停係:049-273-3035
家事受付係:049-273-3036

【さいたま家庭裁判所熊谷支部】
住所:熊谷市宮町1-68
管轄:熊谷市、行田市、東松山市、羽生市、深谷市の内旧大里郡川本町、旧大里郡花園町、比企郡の内滑川町、嵐山町、小川町、吉見町、ときがわ町、秩父郡の内東秩父村、大里郡寄居町、本庄市、深谷市(旧大里郡川本町・旧大里郡花園町を除く。)、児玉郡美里町・神川町・上里町
問合せ先:家事書記官室
人訴係・調停係:048-500-3112
受付係・審判係・後見係:048-500-3113

【さいたま家庭裁判所秩父支部】
住所:秩父市上町2-9-12
管轄:秩父市、秩父郡の内横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町
代表:0494-22-0226

【さいたま家庭裁判所久喜出張所】
住所:久喜市久喜東1-15-3
管轄:久喜市、加須市、幸手市、白岡市、南埼玉郡宮代町
代表:0480-21-0157

【さいたま家庭裁判所飯能出張所】
住所:飯能市大字双柳371
管轄:飯能市、日高市、入間郡の内越生町、毛呂山町、比企郡の内鳩山町
電話:代表:042-972-2342

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【埼玉弁護士会法律相談センター】
離婚専門相談:相談日時:お問合せ下さい。
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